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多くの映画館が閉まっているけど、
岡山駅前のメルパさんは、先日から営業再開してて、 どうしてもみたかった映画があった。 それが草間彌生インフィニティ。 でも、今日が最終日で、あまり余裕がなくて、 迷ったけど、上映時間も短いし、仕事の合間に 悩んだ末に、ギリギリの時間に会場に入った。 草間彌生さんを最初に知ったのは、 香川県直島のベネッセ文化村だった。 海沿いに置かれた、黄色いかぼちゃに黒の水玉模様のオブジェ。 まだ観光とアートが結びついていないバブル時代に、 ベネッセが壮大な構想を掲げ、そのプロジェクトはスタートした。 あまりにその場所が好きすぎて、 大阪の企業で人事担当者として働いていた頃、 内定者の学生たちを連れて、文化村でキャンプをしたこともある。 いまは洗練されすぎて、ちょっと当時とは趣も違いますが。 そんな文脈で出会った草間さんですが、 POPな水玉模様のアーチスト、という印象しかなかったのですが、 その認識がガラリと変わったのが、 たまたま民藝への興味で訪れた長野県松本市で、 水玉模様のバスが走っているのを見つけ、 なんで?と思ったところから、草間さんが松本出身だった、 ということを初めて知り、 せっかくなので、常設展のある松本市美術館に行き、 そこでやっと草間さんという「人」に触れ、 驚いた次第です。 そんな僕の中での文脈もあり、 今日、冒頭の映画をみたわけですが、 家族関係のトラウマから故郷を捨て、 アメリカに渡って、性差別と人種差別を受けながらも、 自分自身のビジョンを信じて、理想のための行動し、 業界の常識に挑戦しながら、 ヒッピー文化とも融合し、でも、 次第に過激化するムーブメントに対して、 故郷からは断絶され、やがてアート界でも過去の人になり、 想像すら難しい絶望の壺中に埋められ、、、 日本に戻って、病院の中で創作活動をはじめ、 そこから段々と、再起を果たしていくプロセスと、 そんな彼女の「才能」を再認識し、 彼女を世間、そして世界に紹介していく人々との 関わりを知り、 後半は涙が溢れ出してきました。 まったくわかっていなかった。 草間さんのすごさを。 それを強烈に教えてくれた素晴らしい映画でした。 いま、見ておいて、ほんとによかった。 「立ち向かう」勇気をいただきました。 そして、こんな環境下で、上映してくださった、 岡山メルバさん、本当にありがとう。ありがとう。
by officewellbeing
| 2020-05-15 00:15
| 映画
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